筋肉の解説:腓腹筋
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腓腹筋とは
腓腹筋は、下腿に位置する二頭筋で、身体の3つの関節をまたぐ大きな筋肉です。これは浅層筋(表面に近い筋肉)であり、後方の下腿では皮膚に最も近い筋肉です。腓腹筋は一般的に「ふくらはぎの筋肉」と呼ばれ、強力で大きな筋腹を持っています。
腓腹筋の機能
腓腹筋の主な機能は足を底屈(つま先を下に向ける動き)させることです。また、膝関節で脚を屈曲させる動きにも関与します。
腓腹筋の起始と停止
腓腹筋の起始
腓腹筋は内側頭と外側頭の2つの頭部を持っています。内側頭の起始は、大腿骨内側顆の後面にあります。外側頭の起始は、大腿骨外側顆の後面から始まります。
腓腹筋の停止
腓腹筋の両頭は1つにまとまり、アキレス腱を介して踵骨の後面に停止します。
腓腹筋の神経支配
腓腹筋は脛骨神経によって支配されています。
腓腹筋の動き
腓腹筋はヒラメ筋と協力して、以下のような動きを生み出します:
ジャンプ
リープ
スキップ
歩行
ランニング
スプリント
腓腹筋の痛み
腓腹筋の痛みはさまざまな原因で発生します。腓腹筋のストレイン(筋損傷)や、腓腹筋の激しい痙攣が痛みの原因となることがあります。筋痙攣や痙縮は脱水が原因で発生することがあり、痛みは激しいものの短時間で治まることが多いです。また、腓腹筋への鈍い衝撃により挫傷が発生し、打撲や腫れを引き起こすこともあります。
さらに、腓腹筋の筋断裂が痛みを引き起こす可能性もあります。これらの痛みの原因については適切に治療を受ける必要があり、医療専門家の指導が重要です。
腓腹筋の断裂
腓腹筋の断裂は非常に深刻です!活動中に腓腹筋が断裂すると、突然の激しい痛みを伴います。この症状は筋痙攣と似ていますが、後になって足を床にしっかりつけることができず、患側の脚に体重をかけるのが困難であると気づくかもしれません。
断裂の症状には、腫れ、打撲、「熱をもった」筋肉が含まれます。治療には、安静、冷却、温熱療法、圧迫、挙上が含まれます。断裂の重症度によっては、数日間松葉杖が必要な場合があります。筋肉が回復し始めたら、つま先やかかとのリフトなどの強化運動が処方されることがあります。
腓腹筋の緊張と手術
腓腹筋が緊張すると、足首の機能に影響を与える可能性があります。緊張が続くと、足や足首に負担がかかり、痛みを伴う状態を引き起こすことがあります。腓腹筋延長術は、腓腹筋を伸ばして柔軟性を向上させ、足への圧力を軽減する手術です。
具体的には、腓腹筋の筋膜を切開して筋肉の長さを約2センチメートル延ばしますが、筋線維自体はそのまま残ります。この手術は、腓腹筋の緊張による痛みやその他の症状を和らげるのに役立ちます。
腓腹筋のエクササイズ
ジャンピングジャック
カーフレイズ
バーティカルジャンプ
縄跳び
縄跳び
縄跳びは腓腹筋を活性化させる簡単なエクササイズです!ウォームアップに取り入れるか、単独の有酸素運動として行うことができます。
腓腹筋のストレッチ
壁ストレッチ1
両手を壁に当て、一歩後ろに下がります。片方の脚を前に出し、もう片方の脚をさらに後ろに引きます。前方の脚の膝を曲げ、後方の脚をまっすぐに保ちながら体を前に傾けます。このポジションを30秒から1分間キープし、反対側も同様に行います。
壁ストレッチ2
両手を壁に当てます。片方の足のつま先を壁につけ、同じ足のかかとは地面に接触させたままにします。前方に体を傾け、腓腹筋をストレッチします。このポジションを30秒から1分間キープし、反対側も同様に行います。
フィットネスにパッションがあり、8年間以上の筋トレ経験、ボディメイク、また、国内最大規模のボディビル大会『ベストボディジャパン』の出場経験有り。
さらに2023年にカナダ、トロントにある公立カレッジ Humber CollegeのFitness and health プログラムを卒業。フィットネスが発達している北米で解剖学や運動生理学、栄養学を学んだ事で、クライアントのゴールに合わせたアプローチやエクササイズを提供することを得意とする。男性だけでなく、女性も積極的に筋トレをし、健康そして理想な体づくりをサポートしたいという熱い思いを持ったトレーナー。カナダではパーソナルトレーナー、キックボクシングコーチとして活躍中。